2018年1月5日金曜日

レベル別の難易度を見ていきます。(Level 1, Level 2, Level3)

レベル別の難易度を見ていきます。(Level 1, Level 2, Level3)
あくまで私の印象です。ただ、他の合格者の話を聞いていても、同様の意見を聞くことが多いです。

英語がネイティブでない限り、試験の難易度はLevel 3 > Level 2 > Level 1だと思います。段階を経るにしたがって母集団のレベルが上がることに加え、Level 3essay、つまり論述が加わり、適当な英語力や暗記力では太刀打ちできなくなるためです。

数値化するのは難しいですが、Level 1の難易度を1とすると、Level 25Level 310くらいあるイメージです。この難易度ほどではありませんが、私の勉強時間はレベル別に大きな差がありました。Level 1CMAで基礎的な知識を身に着けていれば、合格のために費やす勉強時間はかなり少なく済むと思います。

ただ、振り返ってみると、Level 2のスムーズな合格のために、Level 1の段階でもっと基礎知識を勉強しておくべきだったと思っています。できれば、Level 2以降のことも考えて、私のようにLevel 1で手を抜かず、徹底的に基礎知識を付けていくことをおすすめします。

これからLevel 1を勉強する人にとっては、やや厳しい内容を書いてしまいましたが、これくらいの覚悟は持って試験に臨むべきかと思います。Level 3までスムーズに合格するためには、相当余裕をもってLevel 1及びLevel 2に合格する必要があります。数学的な素養はそこまで必要ありませんが、最低限の微分の知識は欲しいところです。英語はやっていくうちに伸びていくので、現状で大学生平均レベルならば問題ない気がします。

ちなみに、私がLevel 1を受け始めた時期は、TOEICReading part400でした。TOEICのスコアで見ることは難しいですが、Level 2Reading 400では足りない印象です。ただ、王道のテキストであるSchweserを読みこなすことで、自然とそのレベルは突破できると思います。

次回は、CFA受験前に最低限必要と思われる知識を見ていきたいと思います。

CFA協会認定証券アナリスト

CFA協会認定証券アナリスト


資格名日本語名:CFA協会認定証券アナリスト(Chartered Financial Analyst)  
 資格の種類国際資格(民間)     ※CFA Institute(CFA協会)認定
資格の概要 
CFA(Chartered Financial Analyst)は、金融や投資の分野における証券分析および運用アドバイスにおいて世界的に認められている専門資格で、非常に高い権威があり、金融業界の”グローバル・パスポート”といわれ、投資に関する広範な知識のほか、分析力や倫理観も問われます。
試験に関しても、複雑化とグローバル化の進む投資運用実務を反映して、高度な水準の試験が実施されています。そのため、世界規模で展開をおこなう金融機関の多くは、CFAの有資格者を金融プロフェッショナルとして高く評価しています。2013年現在、CFA資格保有者は全世界で累計で147カ国に約125,500名、そして日本国内では1,067名(2010年11月現在)の資格者がいます。

CFA試験は、級がLevel 1からLevel 3まで 3つのレベルが設けられています。そして各レベルに合格するには普通最低でもそれぞれ300時間の勉強が必要とされています。合格後の登録には、投資の意思 決定過程における専門的な実務経験が4年以上必要。

CFAの認定を受けるためには、以下のプロセスが必要となります。
・Level 2、3試験に年1回合格、Level 1試験に年2回合格すること。
・投資分野における4年以上の実務経験
・CFA Instituteのメンバーに加入すること。


◆ 「CFA協会認定証券アナリスト」資格試験関係情報
・CFA協会が発表したところによると、2015年12月に実施した同協会認定証券アナリスト(CFA)試験で、レベル1の合格率は43%と、昨年6月の試験での42%を上回った。2010年代に入っての最高は14年12月試験の44%だった。昨年12月の受験者数は1年前の試験に比べ11%増え、5万2300人を超えた。⇒詳細

・協会認定証券アナリスト(CFA)2015年6月試験の出願者数が過去最高記録を更新しました。
 協会発表によると3つのレベルを合わせての出願数が15万9,889名、前年6月の出願者数を7.4%上回りました。     174カ国からの出願者の内訳はアジアが43%、米州が35%、欧州・中東・アフリカからが22%でした。
 日本国内における受験者は前年比11%増の1,246名でした。
試験方式 ・試験形式:マークシート+記述式+短答式
・出題:Level 1とにLevel 2はすべて多岐選択式の問題です。Level 3は半分が多岐選択で、残り半分が論実式/記述問題となっています。
  Level1: Multiple Choice(マークシート方式)/午前120問 午後120問 合計240問(3つの選択肢から正解を選択します)
  Level2: Item Set(マークシート方式)
  Level3: 50% Essay (論述・短答式)  50% Item Set (マークシート方式)
※各レベルとも試験時間は午前、午後ともに3時間で計6時間。
※試験は英語で行われます。
(合否基準)
合格、資格取得には、投資分析関連での実務経験4年以上、CFA Instituteの正会員になる、全レベルの試験に合格しCFAプログラムを完了する、などが必要になります。
受験資格 受験プログラムに登録すれば誰でも受験できますが、資格を付与され登録されるには以下の3項目の条件が必要。
・原則として4年制 大学卒業以上の学位もしくは同等の金融関係での実務経験
※必ずしも投資に関する内容でなくても良い。
・1~3レベルすべてに合格
・CFA協会が規定する倫理規範と職務行為基準を遵守する誓約
・CFA協会への申請と会員登録

※詳しくはこちらで確認下さい。
 試験科目①Ethical and Professional Standards (職業倫理)
②Investment Tools (投資ツール)
③Quantitative Methods (計量分析手法)
④Economics (経済)
⑤Financial Reporting and Analysis (財務報告および分析) 
⑥Corporate Finance (コーポレート・ファイナンス)
⑦Asset Classes (資産クラス)
⑧Equity Investments (株式投資)
⑨Fixed Income (債券)
⑩Derivatives (デリバティブ)
⑪Alternative Investments (オルタナテイブ投資)
⑫Portfolio Management and Wealth Planning

※国際会計基準が中心の会計制度など、国際的な基準や制度が含まれ、投資に関する幅広い専門的知識が求められる。
スケジュール 【試験日】Level1  6月・12月(年2回) Level2/Level3  6月(年1回)  
※日本(東京)でも受験できます。

【受験の流れ】
①最初に受験者がCFAプログラムへの オンライン登録を行います。 
②CFA Instituteから 受付を通知するEメールが2~3日以内に届きます。また、申込時にハードコピーのカリキュラムを指定している場合、これらが後日郵送されます。
③Level 1 の場合、6月、12月の第一週の日曜日、Level 2、3 の場合、6月の第一週の日曜日に受験します。
④CFA Instituteから約2ヵ月後に合否の通知が届きます。
試験会場 ・ 全世界で196カ所   ※日本では東京が試験会場の一つになっています。
受験料 ・初回受験=$1,110~1,435、2回目以降=$710~955(申請時によって金額が異なる)

(例)2016年12月試験
①Program Enrollment (登録料) (新規のLevel 1受験者のみ):US$450
②Exam Registration (受験料)
第1次期限 (US$620) 第2次期限 (US$825) 最終期限 (US$1,210)
・合計(①+②)
第1次期限 (US$1,070) 第2次期限 (US$1,275) 最終期限 (US$1,660)
※詳しくはこちらで確認ください。
資格 難易度 ・難易度  「A」難関
・合格率  平成29年6月試験結果:レベル1 合格率43.0% (受験者数59,627名)
                       レベル2 合格率47.0% (出願者数約189,000名)
※CFA協会の発表によると、平成29年6月試験で3段階のうちレベル2(第2段階)の合格率が2006年以降で最高となりました。試験の合格率はレベル1(第1段階)の合格率は43%で変わらずでしたが、レベル2は47%と、前年の46%から上昇しました。レベル3(第3段階)の試験結果は8月に発表されます。

※参考データ
・平成28年12月試験結果:レベル1 合格率43.0% (受験者数59,627名)
CFA協会の発表によると、平成28年12月試験の受験者の地域分布は、中国本土(14,181)、米国(12,187)、インド(6,357)、カナダ(4,210)、イギリス(3,790)香港(2,210)、シンガポール(1,577)、南アフリカ(1,327)、アラブ首長国連邦(1,207)でした。
・平成28年6月試験結果:レベル1 43.0%  レベル2 46.0%  レベル3 54%  
平成28年6月試験への出願者数は全体で17万人超(前年は16万人)と過去最多でした。
・平成27年6月試験結果:レベル1 42.0%  レベル2 46.0%  レベル3 53.0%
・平成25年6月試験結果:レベル1 38.0%  レベル2 43.0%  レベル3 49.0%  
・平成25年12月試験結果:レベル1 43.0%(受験者数45,700名 対前年同月6.7%減少)
※2015年12月のレベル1試験は、世界40か国、71都市に設けられた102ヵ所の試験会場で実施されました。試験の受験者数が最も多かった国は、米国(1万1,676人)、中国(9,502人)、インド(4,991人)、カナダ(3,890人)、英国(3,718人)、香港(2,110人)、シンガポール(1,591人)、南アフリカ(1,257人)、そしてアラブ首長国連邦(1,179人)でした。
※レベル1.2.3の過去10年の平均合格率はそれぞれ39%、44%、53%となっています。
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 受験対策
 &
資格の将来性
米国を中心にCFA資格のステータスは非常に高く、特に海外の金融機関では、採用条件としてCFAまたはMBA保有者を挙げられることが多くあります。日本では専門的な知識に加え、高度な英語力を備えている証にもなっています。また、CFA資格が世界的に認知されている背景の一つに、専門的かつ高度な知識や能力の上に職業倫理を重視していることがあります。さらに、このことが顧客からの信頼にもつながっているのです。

この資格は、一般に「証券アナリスト」と呼ばれる日本証券アナリスト協会が認定する資格とは全く異なります。一番の相違は、その資格の難易度です。
CFA試験は英語で3次試験まであり、試験を途中であきらめる人も多いと言われるくらいの難関で、日本人で合格する人は受験者の2~3%に過ぎません。学習に要する期間も平均4年以上は必要と言われ、受験する人の能力レベルも高く、受験生の多くが大学院生です。それにもかかわらず、1次試験の合格率が35%程度、2次試験40%、3次試験50%程度で、最終試験では最初の受験者の7~8%しか残っていないという状況から考えて、このサイトでは税理士より試験の難易度は高いと判断しました。

1次試験と2次試験は選択式ですが、3次試験では、午前中の3時間でポートフォリオの運用理論について筆記で持論を展開しなければなりませんが、これが英語であるため難易度がグーンと上がります。これが日本人の合格者が少ない原因の一つにもなっています。
受験予定者はCFAの難易度と、それなりの覚悟が必要な資格であることを認識しなければなりません。学習必要時間の目安として、2500時間以上は必要という認識をもったほうがよいでしょう。
記述問題対策として、その解法テクニックを学んでおく必要があります。レベル1・2の25%は会計がらみの問題なので、証券投資に関する知識はもちろんのこと、英文会計の力も必要です。また出題が英語なので、同時に相当高度な英語力も必要です。

試験対策としては、この試験は出題範囲が非常に広いですが、学習すべき論点がはっきりしているため、日本語で書かれているテキストや、日本語による講義が有効です。また過去問が公表されないため、徹底した問題演習(英語)が必須で、できれば疑問点を質問できる環境が理想的だと言えます。また、各Levelにより出題形式が異なる(Multiple Choice、Item Sets、Essay)ため、それぞれの出題形式に合った対策も重要になってきます。
各レベルで約300時間の学習時間が目安とされ、すべての試験に合格するには、平均で4年を要します。なお、CFAプログラム・パートナーとして日本の大学では、一橋大学大学院、早稲田大学大学院、青山学院大学大学院がパートナーシップを締結し、CFA資格をめざす人たちに最適の教育機関として認定されていますので参考にして下さい。

仕事は、投資の意思決定過程において、財務的、経済的、統計的データを収集し、評価、活用するInvestment Professional です。データを企業分析に活用し、ポートフォリオの運用・管理や投資助言を行うなど、証券会社の証券調査部門、銀行の審査担当、企業のM&Aの専門家、その他証券投資、投資意思決定に関わる業務などに幅広く活躍できます。
高度な金融技術やノウハウに通じている証明になるこの資格には非常に多くのニーズがあります。海外投資部門でのリーダーとしての役割の他に、投資ファンドのファンド・マネージャーとして独立することも可能です。ただ、MBAと違い、より金融に特化しているため、金融に関してはMBAよりも有利だとも言われています。

(参考)
・証券アナリストの国際団体「CFA協会(本部:米国)」によると、CFAプログラムはグローバルに認知された大学院レベルのカリキュラムで、実際に役立つ投資分析の理論と実務に関連付けられ、倫理規範や業務行為基準を重視している。そのため、CFA資格を取得するためには、受験者は3段階レベルの試験に順次合格しなければならず、各レベルの受験準備に要する学習時間は平均300時間を超える、さらに4年間の適切な職務経験を積まなければならない。CFA受験者は全ての必須試験に合格するまでに一般的に3年以上を費やすと言っています。そしてさらに、資格を保有するにはCFA協会の論理規範及び職業行為基準を厳守する誓約をし、当協会に入会しメンバーになる必要があるのです。
通信講座  CFA受験対策パッケージ   受験対策 CFA Level 1 講座スケジュール  
通学スクール CFA認定証券アナリスト対策講座(TAC)  
教材  
売れ筋教材 「証券アナリスト」資格本のAmazon売れ筋ランキング一覧
問い合わせ先 CFA SocietyofJapan(日本CFA協会)  03-3517-5471
〒103-0023 東京都中央区日本橋本町1-3-8共同ビル(昭和)
   http://www.cfaj.org/Pages/default.aspx   https://www.cfainstitute.org/pages/index.aspx
 
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CFA Level2 合格&その勉強法

昨日CFA level1,2の結果発表があり、無事合格できた。自分自身もいろいろな人のブログを見たりして参考にさせてもらったので、例によって自分なりの方法を書いておく。ちなみにレベル1バージョンはコチラ
【勉強開始】
勉強開始は結局2月。当初、12月に受験して12月・1月の発表前の間にレベル2のことを少し勉強しようと思っていた。この点Schweserが素晴らしいプログラムを出していて、1月いっぱいくらいの間、Book1だかを無料で見られることが出来た。それを使って勉強しようと思っていたが、結局他で手がいっぱいで回らず。そして1月のレベル1合格発表で、正直落ちたと思っていたので合格を知ってあわてて勉強を開始した。
例によってまずは敵を知るべく問題形式を調査。レベル1はとにかく色々な問題が1問(たまに2問)ランダムで出てくるのに対し、レベル2だとアイテムセットと呼ばれる形式で、1セット6問からなる大問が10コある、ということを知る。一応それぞれ独立している問題とは言え、ここでの難しさは、苦手な分野が出るとまるまる6問落としうるということ。なので「PFは出ないだろうし出ても少ないだろうから捨てるか・・・」とかやってて実際出ると結構きついことになる。そんなこんなで勉強開始。
時間がなくて手が回らないことを予想し、Practice Examが一冊(試験3セット)のみのセットを購入。
【勉強のスタイル】
レベル1の勉強で後悔したことがある。それは、なんでもかんでもノートにまとめること。ネットで勉強法を探すとノートにまとめるのがお勧めとみんな言っているが、自分にとっては時間の無駄でしかなかった。まとめるのは、最後に練習問題をやってわからなかったところ、うろおぼえだったところ、何度やっても覚えられないところ、とかで良いと思う。
ということで、読んで線を引いて次の日にそれを見る。あるいは、トピックに関する単語をエバーノートに書いておいて、後で見てどういう問題・解き方だったかを思い出す、というようなスタイルをとった。例によって2-3週間で1冊のイメージ。平日の朝・昼休み・帰宅後、という感じで出来るだけ時間をとった。最初時間を測っていたが途中で止めてしまった。
一応日本語のテキストは下記のがある。買ってみたが、レベル1の時程は使わなかった…が、やはりどうしても英語でしっくりこないところは読んでおくと理解が早まる。12月にレベル1受ける人は12月・1月でこれを読んでおくといいかもしれません。もう古いところも多少あるけどそれでもこの程度の金額で今後の学習が加速するならCFA的には安いと思う。
CFA受験ガイドブック「レベル2」
【練習問題へ】
テキストを終えたのがたぶんゴールデンウイーク前半。2chとかアナリストフォーラムなんかでは、4月から過去問をやってる人とかもいてかなり焦った。で、SchweserのPracticeExamとCFAIのMock両方を全て終わらせるつもりでやったが、本当にぎりぎり(数日前?)でやっと一周した記憶がある。そして一度も7割を取れず、とにかく焦ったまま本番を迎える。このプロセスで気付いたのがアイテムセットの難しさ。知らない問題が6問出るとかなりキツイ。オルタナとか何度やっても忘れるし。この、「こっちをやるとあっちを忘れ、あっちをやるとこっちを忘れる」というのにレベル1でも感じたCFAらしさを感じてしみじみしたりした。
【本番】
雨でした。コンビニで一応電池を買うも結局カバンに入れたまま会場に持っていき忘れるという失態を見せながらもなんとか。
【試験後】
ダメだったかもと思いつつ、Minimum Pass Rateに関するこの記事を見て勇気が出た。これは、複数の人に各分野の点数と結果を出してもらい、最低合格点を推定したもの。58%-63%くらいがボーダーなのでは、という。大ポカしてなければ6割くらいはなんとかとれたかなという印象だったので、これを見て意外といけたんじゃないかと思いつつ合格発表を待った。
当日は、22時からスタンバイ。すぐは来ないだろうとは思っていたが全然来ず、ネット上で次々と結果を受け取っている人・合格は先に来る、という噂を聞いてダメだこりゃと思いながら待っててもしょうがないかと12時頃就寝。最後にチェックしたのは00:10頃だったかな。その後、夜中に目が覚めてどうしても気になりメールチェックしたら00:20に合格メールが届いていた。レベル1の時には迷惑フォルダに振り分けられていたが今回はちゃんと普通のフォルダに来ていた(笑)

そんなこんなで、まとめとすると結局のところレベル1とあんま変わらないかもしれないが、
・教科書を最初読む時のノートは不要。どうしても気になるところだけまとめる。
・一方で練習問題で間違えた問題を記録するのは必要。
・長丁場なので集中できるように準備。
・電卓を忘れると終了。
・Item Setなのでトピックごとに比重でメリハリをつけつつも、超苦手・捨て問、というのは出来るだけ無くす
といったところか。
1 more step to go、ということでこれからlevel 3 candidateになるべく試験申込をする。

CFA level1 勉強法Add Star

CFA level1 勉強法Add Star

 | 23:15 | 
昨年12月にCFAのlevel1を受験。結果は無事合格。五分五分くらいかなと思っていたのでほっとした。自分自身もいろいろなブログを見て参考にさせてもらったので、誰かの参考になることを願って自分なりに行ったことを書いておく。
・合格率、合格点に関して
一般に、70%とれば合格確実といわれているが、実際の合格点は上位5%の人々の平均×70%で決まるらしい(不正確かも)。なので、仮に全員が満点だとしても7割とれれば確実に合格、ただし上位5%が全員満点は考えづらいので、実際にはもう少し低いのだと思われる。今回は合格率が43%に上昇。
・受験前
簿記2級は持っており、英語はTOEIC900で少なくとも読みに関しては苦手意識なし。
・教材
Schweserを購入。協会テキストは章末問題だけちょっと解いた。あとは、ホントに最初のとっかかりから最後のちらちらとしたまとめまで、下記の本は役立ちました。微妙に範囲外のとこが載っている気がするので注意が必要ですが、よくまとまっていると思う。その他、AnalystForumや他の受験経験者の方々のブログ等を拝見してまわった。
CFA受験ガイドブックレベル1―学習の手引き&試験のポイント(第2版)

・勉強方法
【勉強開始】
勉強を開始したのは7月。まず一番最初に計画をたてた。Schweserを購入して(海外発送なのにめちゃ速い。2-3日で届いた)、それぞれのページ数を確認。確か合計で1800ページくらいあった気がする。で、平日1時間・土日は5時間ずつの週15時間勉強すると考え、1時間に10ページ読めるとすると、週150ページ読めると計算。そのペースで、2週間で1冊のつもりでスタート。
基本的には重要と思われるところをノートに写していき、章末問題を解く、というスタイル。しかし、この方法ははっきり言って失敗だったと思う。ノートにとるのに意外と時間を食ってしまい、2週間1冊のつもりが3週間かかったり、結局適当に流し読みして2週間に無理やり抑えたり、ということとなってしまった。
【模試へ】
とはいえ、なんとか10月頭くらいには終わらせて一度午前の問題を解いてみた。初めての時の結果は確か6割くらいだったと思う。その時はEthicsすらちゃんと読んでおらず、毎週5%くらいずつあげていければと考えていた。しかし、そのあと全く伸びない。勉強するとその分野は伸びるのだが、他が下がってしまう。Aを学ぶとBを忘れ、Bを学ぶとAを忘れる…ということの繰り返しのまま、時間だけが過ぎていった。結局最終的に模試は4セット位解いて、最後の最後に7割をとることができたものの、勘も含めた点数だったので非常に不安が残った。
【数日前】
本当は会社を休もうと思っていたがそちらも忙しくなり、「本業を頑張らず資格をとっても意味なし」と諦めて毎日22時くらいまで働いていた。結果、家についてもほぼすぐ寝てしまい、気持ちだけが焦った。その中でも一応やったことは、間違えた問題だけを抜き出して読むこと。結局間違えたトピック周辺のことをやるのが最も効率的だと思ったので、それだけは続けた。
・本番
まずテスト自体に関しては、事前にAnalyst Forumなんかを見て本番のほうがSchweserより簡単、と聞いていたものの自分はどっちがどうとか言えるレベルではないなと感じた。会場には少し早めに到着。あるエリアを超えると持ち込みができず、勉強はそのエリアに入らないで手前で行う必要があったが、直前まで勉強している人、さっさと会場に入って瞑想している人など色々。トイレは試験中に行くことは可能(ただし時間は削られる)。寒いと聞いていたがそうでもなかった。やはり3時間2本というのはなかなか厳しく、午後は眠くなったフェーズもあったがなんとか集中力を上下させながら時間内に終わらせることは可能だった。
・終了後
帰りの電車ではテキストを読んでる人や友人同士であそこの問題がどうこう(倫理規定違反?)言っている人々も見かけた。が、とりあえずしばらく忘れて今に至る。自信があったら即レベル2の勉強を始めようと思っていたがそうでもなかったのでだらけてしまった。
ちなみに、Schweserが素晴らしいシステムを提供していて、それはレベル2の1トピックについて無料でテキストを公開する、というもの。当然登録して1月中にやろうとおもっていたが、PCからのみアクセス可能ということで使い勝手が悪く、結局はやれなかった。。しかしシステム自体は素晴らしいと思うので、受かってる自信がなくて試験直後に次のレベルのschweserを買おうと思わない人は試してみるとよいと思う。
ということで、全体的な感想としては、
・教科書を最初読む時のノートは不要。最後に間違えた問題を記録するのが良い
・やはりなんといっても量が多い。広く浅い(?)知識を求められる
・長丁場なので集中できるように準備
・電卓を忘れると終了
電卓はなくても5年の割引くらいなら気合でどうにかなるかもしれないが、20年分とかになるとさすがにきつい。忘れると貸し借りもダメだし不戦敗になっていろいろ勿体ないので気をつける必要がある(レベル2でも忘れないように気をつけねば…)。

ということで、かなりタイトですがレベル2の勉強を開始しようと思います。
(追記)level2の勉強法はコチラ

■CFAを目指そうと思ったきっかけ

■CFAを目指そうと思ったきっかけ
英語ができないことで業務に支障が生じてきたためです。正直合格できるとは思ってませんが,
英語力は多少改善されるかも?って思っています。英語の勉強だけをするのも面白くないので,
CFAでもやってみようかなー,と思ってはじめました。


◆CFAを御存じない方へ
私の知る限りで御説明させていただきます。
・CFAとはChartered Financial Analystの略称でいわゆる資格の1つです。
・日本では米国証券アナリストと呼ぶことがあります。
・試験は3段階あり,すべて英語です。3次試験は記述問題も含まれます。
・合格率は40%程度ですが,日本人は20%以下と聞いたことがあります。
・取得者には世界で活躍する金融マンも多く,噂によると取得者の平均年収は弁護士を
 はるかに上回るということです。(一部は年収100億という人も・・・)

The CFA Exam’s Toughest Question

日本の証券アナリスト資格のモデルとなった、アメリカのCFAという資格は金融業界で高い評価を受けています。しかし合格に費やす資金や時間コストは、その後の収入に本当に見合うのでしょうか?英語を読みながら確かめてみましょう。
(英文は、”The CFA Exam’s Toughest Question: What’s the Payoff?”, Bloomberg.com 2016/6/8)
As financial workers from New Jersey to New Delhi sat this month for one of three grueling stages of the Chartered Financial Analyst exam, one question wasn't on the test: Is it worth it?
ニュージャージーからニューデリーに至るまで、金融期間で働く人々が今月(2016年6月)CFA試験の過酷な場に臨んだ。ところでこの試験に出題されなかった質問がある。CFA資格は取得する価値があるのだろうか?
(単語チェック)
financial:金融〈関係〉の
grueling:(精神的・肉体的に)非常に骨の折れる、極限まで疲れさせる
gruel(罰する、厳罰)から
punish(罰する)→ punishing(くたくたに疲れさせる、苛酷な)と同じ関係
Chartered Financial Analyst:CFA協会認定証券アナリスト
CFAは投資のプロフェッショナルを認定する国際資格で、1963年にアメリカで始まってから50年以上の歴史があります。今では国際的な資格になっていて、日本でもこの試験を受験することができます。

☆ 図り難い価値

The answer is elusive. Reliable estimates for how much the certification for valuing investments adds to a resume are virtually non-existent. 
その答えは何とも言いようがない。投資を評価する資格にどのくらい価値があるかということについて、信頼できる推定をしたものは事実上存在しない。
(単語チェック)
elusive:理解しにくい、定義が難しい、とらえ所のない
 elude(〜逃げる)から、elusiveは「うまく逃げる、捕まえにくい」
  →とらえ所のない、見つけにくい
estimates:推定〈値〉
certification:認定書、証明書(certificate)
valuing:value(評価する)の現在分詞
add to:~を増加[増大]させる
 His reluctance to pay rent will just add to his mother’s burden.
  彼が家賃の支払いを渋れば、彼の母親の負担が増す。
resume:履歴書
 日本語にもなっている「レジュメ」もこれですが、英語で「再開する」も同じresumeです。もともとはラテン語の「取り戻す」という意味の動詞までさかのぼるそうです。
 また、イギリスでは履歴書のことはC.V.(curriculum vitae《カリキュラム・ヴァイティ》)と言います。
virtually:事実上
non-existent:存在しない
CFA資格は試験の難易度が高いため、金融における専門性の基準として認められています。特に国際的な職業につく時には競争上非常に有利となると言われてきました。しかし、アメリカのビジネススクールに比べれば安いとは言え、そのコストは決して小さなものではなく、それも試験に合格しなければ就職の武器にすることができません。

☆ 5人に4人が脱落

While nobody's saying it's worthless, test-takers who typically pour more than 300 hours into studying for each level and spend thousands of dollars on fees and materials do it despite harrowing statistics. Four out of five who start the process drop out.
それに価値がないと言う人はいないし、受験者は平均300時間を超える時間を各レベルの学習につぎ込み、受験料や教材費に1000ドル単位のお金を使うが、一方で次のような悲惨な数字がある。CFAに5人取り組めば4人が脱落しているのだ。
(単語チェック)
test-takers:受験者
pour:つぎ込む
harrowing:悲惨な、痛ましい
 動詞 harrow(悩ます、苦しめる)から。
drop out:脱落する
CFA試験には、Level1からLevel3まで 3つのレベルがあり、それぞれのレベルに合格するには通常最低でも300時間の勉強が必要とされています。試験はレベル1(年2回)を除き年1回6月に行われます。
Level1と2はすべて選択式ですが、Level3は選択式と記述問題が半々の出題で、試験はすべて6時間にわたって行われます。合格率はLevel1と2が4割程度。そして2年以上かけてここまでを突破してきた人が受けるレベル3で5割前後のようです。
The odds of a big immediate payoff appear to be low. About 73 percent of job postings that specified compensation and included a reference to the CFA designation offered a salary below $100,000, according to research by recruiting company Phaidon International.
すぐに大きな見返りが得られる可能性は小さいように見える。人材あっせん会社ファイドン・インターナショナルによれば、報酬を明記してCFA資格に言及している求人(票)の約73%は、報酬が10万ドル(約1100万円)未満だ。
(単語チェック)
odds:可能性・見込み、勝ち目・勝算
 競馬の「オッズ」と同じです。
 The odds of the current governor being re-elected are rather slim.
  現知事が再選される可能性はかなり低い。
 The odds are with me.
  私の方に分がありそうです。
payoff:見返り
 給料・報酬の支払い(日)、給料(日)という意味もあります。
 日本では「ペイオフ」というと金融機関に預けた預金を、その金融機関が破たんした時に保護する仕組みとの関連で使われていますね。これは、預金保険制度に基いて金融期間が一定金額までなら pay off(清算する)可能という制度です。
job posting:求人票
 動詞postは「(公共の場所に案内を)貼る、掲示する」という意味です。
specify:明記する
compensation:報酬、賃金、給与
 「補償、償い」という意味の他に、報酬という意味でもよく使われます。
 What kind of compensation do you have in mind?
  どのくらいの給与をお考えですか?
reference:言及
recruiting company:人材あっせん会社
この試験を運営する団体CFA Instituteは、CFA資格保有者の勤務先は登録するのですべて把握していますが、報酬などのデータは持っていません。CFAの幹部は「雇う側にとっても雇われる側とっても価値ある資格であることは確実だが、その価値を数値化するのは難しい」と言っています。
資格保有者を雇用している銀行・証券などの採用担当者によれば、採用の際に考慮することもあるけれど資格が必須ではないそうです。いったん採用されれば報酬は資格の有無でなく実績次第ということを考えると、取得までの苦労は本当にペイするのか、悩むところでしょうね

参考資料
https://www.english360.jp/7331/

2018年1月4日木曜日

cfaの徹底比較

証券アナリスト(CMA)CFA協会認定証券アナリスト
認定団体公益社団法人 日本証券アナリスト協会日本CFA協会
受験資格・年齢制限通信講座は誰でも受講でき、年齢や実務経験を問わない。原則として4年制大学卒業以上の学歴がある者。もしくは金融機関などで同等の実務経験を積んでいることが条件。
対象証券アナリスト(CMA)は国内の資格。
国際的な上位資格として、ヨーロッパを中心に評価が高いCIIAがある。
米国を中心にした、国際的な資格。
試験地国内9都市:東京、大阪、名古屋、札幌、仙台、金沢、広島、松山、福岡
海外3都市:ニューヨーク、ロンドン、香港(平成22年度)
東京のほか世界185都市255ヶ所の試験会場(平成22年度)
受験内容第1次レベル:「証券分析とポートフォリオ・マネジメント」「財務分析」「経済」
第2次レベル:上記3科目に加え「職業倫理・行為基準」
「資産評価」「経済学」「職業倫理基準」「財務諸表分析」「投資分析ツール」「ポートフォリオ・マネジメント」「統計・数量分析」など
スケジュール講座終了後、翌年に受験
第1次レベル試験は、例年4月・9月ないし10月に実施
第2次レベル試験は、例年6月に実施
レベル1の試験は、例年6月、12月に実施
レベル2とレベル3は、例年6月
合格ライン一定割合の上位得点者の平均得点を基準として合否を決定既定の合格ラインはなく、合格最低点は各試験の難易度と受験者の成績を考慮し、厳格なプロセスにより決定